はじめに
現在Ubuntu18.04を使っていますが、たまーにいきなりフリーズしてしまうことがありました。原因を調べても特にわからなかったので放置していましたが、最近多くなってきたので調査したところどうやらカーネルが原因のようでした。そこで、Ubuntu18.04のままでカーネルのみを最新にアップデートしたのでその手順をメモします。カーネルのアップデートには、ukuu(Ubuntu Kernel Update Utility)というツールが手っ取り早そうだったので使用しました。以降で使い方をメモします。
ukuuについて
以下がGitHubの公式リポジトリです。
Kernel Update Utility for Ubuntu-based distributions. Provides desktop notifications when new mainline kernel is available. Lists kernels from http://kernel.ubuntu.com/~kernel-ppa/mainline/ with options to install and remove.
公式ドキュメントを見てわかる通り、GUIツールです。以下の機能があります。
- インストール可能なカーネルのバージョン一覧を表示
- 任意のカーネルを自動でインストール可能
- 利用可能な最新のカーネルがあれば通知
実際に使ってみたところ、簡単にカーネルを最新バージョンへアップデートできました。以降の作業は以下のサイト様を参考にさせて頂きました。
Upgrade Kernel on Ubuntu 18.04
On Ubuntu operating systems, Ubuntu Kernel Update Utility (UKUU) is used to manage and update kernels. UKUU has a graphical and a command line frontend. It is really easy to use.
環境と前提
以下の環境と前提です。
- OS : Ubuntu18.04
- カーネルver: 4.15.0-43-generic
- 端末:Thinkpad X1 Carbon 2018モデル
現在のカーネルのバージョンを調べる
はじめにuname
コマンドで現在のカーネルのバージョンを調べます。
$ uname -r
4.15.0-43-generic
-r
オプションはカーネルのリリース番号のみを表示します。
uname
コマンドのオプションはいかに整理されており助かりました。
Linuxコマンド【 uname 】システム情報を表示 – Linux入門 – Webkaru
unameコマンドは、システム情報を表示するコマンドです。 unameコマンド 書式 uname オプションを指定せずにコマンドを実行した場合、カーネル名を表示します。オプション -s と同じ結果になります。 オプション -aすべてのシステム情報を表示します。
ukuuをUbuntuにインストールする
はじめにukuuをインストールするためにリポジトリを以下で追加します。
$ sudo add-apt-repository ppa:teejee2008/ppa
あとは以下のコマンドでインストールします。
$ sudo apt-get install ukuu
なお、Ubuntu 18.04以降では、リポジトリを追加した後にapt update
コマンドを実行せずともadd-apt-repository
を実行すればapt update
も自動で実行してくれます。
以上でukuuのインストールは完了です。
ukuuを使ってカーネルを最新にアップデートする
アクティビティから開くと、以下のようなukuuのアイコンが表示されるのでクリックします。
ukuuが開くと、まず最初に以下のように利用可能なカーネルバージョンの一覧を読み込みはじめます。
読み込み終わると、以下のようにインストール可能なカーネルのバージョン一覧が表示されます。
ここで、一番上に表示されている最新の4.20を選択した状態で、右にある「Install」をクリックします。
「Install」をクリックすると、Ubuntuの管理者パスワードを求められるので入力します。すると以下のようにカーネルイメージのダウンロードとインストールが始まるので、しばらく待機します。
無事にインストールが完了すると、以下のような画面になり、画面下部に「Close」ボタンが表示されるのでこれをクリックします。
最後に以下のような注意が表示されます。もしWiFi接続できなくなったり、フリーズが発生するようになっても慌てず再起動や古いカーネルに戻すなどの対処をするよう書かれています。「OK」をクリックします。
以下のようにインストールされたカーネルのバージョンに「Installed」と表示されます。
あとは再起動し、uname
コマンドを実行してみると、以下のようにアップデートされていることが確認できます。
$ uname -r
4.20.0-042000-generic
以上で完了です。
まとめ
カーネルのアップデートはコマンドだけでも実行できますが、慣れていない方にはukuuの使用が楽だと思います。また、今回Ubuntu18.04のカーネルをアップデートしたところ、フリーズがなくなり非常に快適になりました。
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