MacでubuntuのインストールUSBを作成する方法と手順

はじめに
最近はドライブを持たないパソコンも増えてきおり、ubuntuをインストールする際にインストールCDではなくインストールUSBを使う機会が増えてきました。そこで、MacでubuntuのインストールUSBを作成する手順をメモします。ここで載せる手順はターミナルでのコマンドによる方法になります。また、ディスクを丸ごと削除するようなコマンドも使用していますので細心の注意を払って作業をお願い致します。
環境と前提
- macOS Sierra バージョン10.12.5
- ubuntu 17.04
- ubuntuのisoファイルは公式サイトからダウンロード済とします (公式サイトはこちら英語版、日本語版)
- 4GB程度のUSBメモリを用意。今回は無駄に16GBのUSBを使用しています。
参考サイト様
基本的に以下のサイト様の手順通りとなります。私の環境では全く同じ手順で問題なく実現できました。ありがとうございました。
MacでUbuntuのインストールUSBディスクを作成する | Qiita
ダウンロードしたisoファイルをimgファイルに変換
ダウンロードしたisoファイルをimgファイルに変換する必要があります。なぜこの変換が必要になるかというと、インストールCDとインストールUSB(HDDも同様)では、保存が必須となるブートコードというものの保存場所が異なります。そしてisoファイルはインストールCDを想定して作られているため、isoファイルをそのままUSBに書き込んでも、インストールCDとインストールUSBではブートコードの書き込まれる場所が異なるためにブートできないようです。 一方でimgファイルはHDDやUSBに書き込まれることを想定して作られているため、imgファイルをUSBに書き込むことで正常なインストールUSBを作成できます。 詳しくは以下のubuntu公式フォーラムに載っていました。
Why dd is not a reliable command to write bootable .iso files to USB thumb drive?
以下のコマンドを実行することで、ダウンロードしたubuntu17.04のisoファイルをimgファイルに変換することができます。以下のubuntu17en.imgが出力されるimgファイルです。名前は自由に指定できます。
hdiutilコマンドはMac OS X固有のコマンドであり。詳しくはこちらのサイトに載っています。
上記のhdiutilを実行すると、以下の様なメッセージが表示されます。
最後のcreated: /Users/usernameDesktop/ubuntu17en.img.dmgが表示されていれば正常に完了しています。
上記のhdituilコマンドに寄ってimgファイルに変換できましたが、見て分かる通り拡張子としてdmgがついてしまいます。そこでこの拡張子dmgを以下のようにmvコマンドで取り除きます。
これでimgファイルへの変換が完了です。次はこのimgファイルをddコマンドを使ってインストールUSBを作成します。
USBドライブの確認とアンマウント
USBドライブの確認
diskutilコマンドを使用して、マウントされているUSBディスク一覧を表示します。
上記のように、16GBのUSBメモリが/dev/disk1s1にマウントされていることがわかります。
これで今からUSBインストールとして作成するUSBドライブがどこにマウントされているかを確認できました。
USBドライブのアンマウント
実際にubuntuのimgファイルをUSBに書き込む際には、対象となるUSBドライブがアンマウントされている必要があります。
そこで同じくdiskutilコマンドを使用してアンマウントします。
上記のようなメッセージが表示されていればアンマウント完了です。
ddコマンドでインストールUSB作成
あとは以下のddコマンドを実行してインストールUSBを作成します。なお、ddコマンドは対象となるディスクをフォーマットしてしまいますので、間違いがないよう細心の注意を払ってください。
上記ddコマンドのオプション内容については以下のサイトを参考にして頂ければ思います。
作成が成功すると以下のメッセージが表示されます。
以上で完了です。
まとめ
ターミナルでのコマンドによる手順となりますが、かなり簡単な手順でubuntuのインストールUSBを作成することができました。
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