はじめに
2016年8月3日からWindows 10のAnniversary Updateが提供され、その中にBash on Ubuntu on Windowsが含まれています。すなわちBash on Windowsです。これまではWindowsでシェル環境を使用するためにCygwinなどを入れていましたが、今回のBash on WindowsによってWindows10 ではbashを自由に使えるようになります。今回はそのbashを使えるようにするまでの手順をメモします。
Windows Subsystem for Linux (Beta)のインストール
まず以下のようにスタートボタン上で右クリックして、そこに現れるプログラムと機能
をクリックします。
すると、以下のような画面が表示されるので、赤枠で囲ってあるWindowsの機能の有効化または無効化
をクリックします。
続いて以下のようにWindowsの機能
というタイトルの小ウィンドウが表示されます。その中にWindows Subsystem for Linux (Beta)
という項目がありますので、左端のチェックボックスにチェックを入れてOKをクリックします。
ただし、Windows10が最新の状態でないと、Windows Subsystem for Linux (Beta)
が表示されていないと思います。この場合は、Windows Updateを実施して最新の状態にする必要があります。私の場合はしばらく更新していなかったので、3回分ぐらい溜まっていました。再起動が何度か必要になります。溜まっているWindows Updateが全て完了して最新の状態になればWindows Subsystem for Linux (Beta)
が表示されてると思います。
Windows Subsystem for Linux (Beta)
のインストールが無事に完了すると、以下のような画面が表示されるので、今すぐ再起動
をクリックして再起動してください。
開発者モードの有効化
bashを使用するには、開発者モードを有効化する必要があります。そのために、まずスタートメニュー
から設定
を開きます。設定
は以下のようにスタートメニューの歯車ボタンからいけます。
続いて設定
の更新とセキュリティ
を開きます。
更新とセキュリティ
の画面のサイドメニューに以下の赤線枠のように開発者向け
という項目があるのでそれをクリックします。
そして開発者モード
という項目あるので、それをクリックします。
すると以下のような確認画面が出るので、はい
をクリックします。
開発者モードが有効になると、以下のようにPCを再起動するまで、一部の機能は動作しない可能性があります。
と赤文字で表示されるので、再起動します。
以上で必要な手順は完了です。
実際に使ってみる
bashはWindowsのコマンドプロンプトから使用可能です。コマンドプロンプトの起動は、以下のようにファイル名を指定して実行
をショートカットキーWindowsキー + R
で起動し、そこでcmd
と入力して起動するのが楽です。
コマンドプロンプトが起動したら、bash
と入力してEnterを押します。
すると続行するには、"y" を入力してください:
と表示されるので、指示通りy
を入力します。
あとはWindows Storeからダウンロードが開始され、bash用のユーザ名とパスワードを設定するよう促されるので任意のユーザ名とパスワードを設定します。以下の画像内ではuser10
というユーザ名にしています。
以上で全ての作業は完了です。これであとはいつでもコマンドプロンプトでbash
と入力してEnterすればbashを使用できます。
SPONSORED LINK