はじめに
StacerはCPUやメモリ、ディスクの使用量をモニタリングしたり、不要なキャッシュファイルやログファイルを削除する機能が備わっているLinux向けのオープンソースのツールです。スタートアップアプリの管理やapt
等のリポジトリの管理機能、タスクマネージャー機能もあります。StacerはDebian系のディストリビューション以外にもFedoraでも使用できます。ソースからビルドすることも可能です。以下がStacerの公式サイトです。
Stacer – Linux System Optimizer & Monitoring
Stacer is an open source system optimizer and application monitor that helps users to manage entire system with different aspects, its an all in one system utility.
また、Stacerの公式リポジトリは以下になります。
Linux System Optimizer and Monitoring
この記事ではStacerの使い方を簡単にまとめます。
前提と環境
この記事では、Ubuntu18.04にStacerをインストールします。
- OS : Ubuntu18.04
Stacerをインストールする
Ubuntuの場合は以下のコマンドでインストール可能です。
$ sudo add-apt-repository ppa:oguzhaninan/stacer
$ sudo apt update
$ sudo apt install stacer
他のディストリビューションについてはStacerの公式リポジトリに記載されているので見てみてください。
Stacerを起動する
Stacerのインストールが完了すると、メニューで「stacer」と検索すると以下のようにStacerのアイコンが表示されるのでこれをクリックして起動します。
もしくは端末からも起動可能です。
$ stacer
Stacerを起動すると以下のようにCPU、メモリ、ディスクの使用量を含むダッシュボードが表示されます。
スタートアップアプリを管理する
以下のようにロケットマークのアイコンをクリックするとスタートアップアプリ(OS起動と同時に起動するアプリ)の一覧が表示され、ここでスタートアップアプリを管理できます。スタートアップアプリとして登録されているアプリはトグルスイッチが赤色になっています。トグルスイッチを緑色にするとスタートアップアプリから外れます。
システムクリーンを実施する
左サイドメニューの箒アイコンのアイコンをクリックすると、システムクリーナーのページになります。
ここでは、以下のファイルを簡単に削除することができます。
- Package Caches:
apt
等で取得したパッケージファイルのキャッシュ - Crash Reports:クラッシュレポート
- Application Logs:アプリのログファイル
- Application Caches:アプリのキャッシュ
- Trash:ゴミ箱内のファイル
上記の内削除したいものだけチェックマークをつけて、青色の虫眼鏡アイコンをクリックします。
すると以下のように削除対象となるファイルをリスト表示してくれます。
ここで削除して問題ないファイルには以下のようにファイル名の横にチェックマークがあるのでこれをクリックします。チェックマークが緑色になっているファイルが削除対象となります。あとは箒アイコンのボタンをクリックして削除を実施します。
リポジトリを管理する
apt
等のパッケージマネージャーのリポジトリの管理も可能です。不要なリポジトリをリポジトリリストから外したり追加したりすることができます。新しくリポジトリを追加したい場合は、画面右下にある「Add Repository」から行います。
まとめ
Linux向けのモニタリング、クリーナーツールのStacerについてまとめました。StacerはGUIもわかりやすく簡単に使用できます。不要になったファイルの削除やリポジトリの管理をさっと行えるのでおすすめです。
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